2016年10月4日火曜日

創作の孤独・文学金魚より

〝他者は自分の創作に興味を持っていない〟。創作者はここから出発しなければなりません。その孤独と不安に耐え、ひたすら創作に集中し、「おや?」と思わず他人が振り向いてくれるほど圧の高い作品を仕上げなければなりません。でもすべての人が振り向いてくれることなどありえません。1000人のうち100人が興味を持ってくれれば成功で、100人のうち51人が面白いと言ってくれれば作品はまずまずの成功作であるはずです。

どんな場合であれ、作家は馴れ合いの、誉め合いの仲間を求めてはいけません。それは間違いなく作家を堕落させます。書くことの孤独と不安に耐えられない人は作家業には向いていない。自分の作品が広く読まれないのは、ほとんどの場合、当たり前のことです。もしそんな幸せが起こったら、〝天使〟が舞い降りたことになるでしょうね。でも天使はずっと傍にはいてくれない。いつも遠いところにいるか、さっきまでそこにいて過ぎ去った後なのです。

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